失敗は成功のもと〜JAXAの事故で思ったこと
元旦に誓った今年の目標を覚えていますか?私は夏までに5kg減量する、ということでした。さて梅雨が明けました。元旦から1kgも減っていません。今年の目標は延期もしくは中止ということでしょうか?それとも失敗したということでしょうか?ジムにも行き、自分なりに努力をしたつもりなので失敗とは言いたくありません。目標は延期したい。そんな私個人の全くどうでもいい話と比較するのはとてもおこがましいのですが、次の社長ブログを読んだ後、やはり私は「失敗」したと認めよう、そしてどこを改善すべきか見直して年末までには成功しようと心に誓ったのです。失敗は成功の母ですから、失敗なくして成功は生まれませんね。
失敗は成功のもと〜JAXAの事故で思ったこと
JAXAが秋田能代の実験場で爆発事故を起こしたそうです。
JAXAで思い出すのは、2月17日のH3ロケット1号機、打ち上げ「中止」です。
打ち上げ中止「H3」会見で共同記者の質問に批判相次ぐ ロケットを救った「フェールセーフ」とは
この記事もそうですが、共同記者が「失敗」ではないかと迫ったのに対し、JAXAは失敗ではなく中止と答え、共同記者が悪者のように扱われました。
私は共同記者の言う通り、失敗だったと思うんです。
中止や延期、というのは、人が決めることです。小学校の運動会の中止を決めるのも校長先生とか、他の方かもしれませんが、人が決めます。
プログラムもそうです。
銀行のATMのプログラムを作って、走らせました。途中でプログラムが止まりました。ATMでお金が引き出せません。これが失敗でなかったら、なんでしょうか?
驚いたのは報道機関が、NHKのニュースも、「中止」と伝えていたことです。これでは、当局が発表したらそうなってしまいます。戦争に負けていても、当局が「戦争に勝っている」と言ったら、ニュースはそう伝えてしまいそうです。
失敗でいいじゃないですか?
失敗を認めましょうよ。
今回は失敗だった、でも次回は成功させましょう、と言ってあげるべきなのに、ニュースのコメント欄は、失敗してないよ、と励ます声が大きく、TVのコメンテーターも、そしてマスメディアも、その声に乗っかる報道をしているように私には見えました。日本は失敗を許さない社会なのだろうかと、ちょっと怖くもなります。
失敗は成功のもと
まずは失敗を認めて、その原因を追求して改善していけば、成功につながる、ということわざですが、しっかりと失敗に向き合わなかったことが、その後の打ち上げ失敗、今回の事故につながっているように思えてなりません。
私は常々、エンジニアの味方でありたいと思っています。テクノロジーの発展において、失敗はつきものです。一度も失敗せずにテクノロジーが発展することなどあり得ません。だからこそ、エンジニアに対して失敗だったと言うことは、非難しているわけではなく、果敢な挑戦に挑んでいるエンジニアに対して、難易度の高い挑戦をしていることをたたえ、まだこれからも続く挑戦、そしていつか成功することへのエールであると思うのです。