詐欺メールの見分け方〜ウマイ話には裏がある〜
海外からの詐欺メールおもしろ日本語として一世を風靡した二人称が「貴様」だったり、「こんにちは!」で始まる金融機関からの警告だったり、友達を装ってコンビニにプリペイドカードを買いに走らせたりする詐欺手段も今となっては少し昔のこと。最近の詐欺メールはアップデートされ、IT企業の社長ですら一瞬騙されかける巧妙さです。
実際にインターリンク社長宛に来た詐欺メールを例に、最近の詐欺内容の傾向、中華系・欧米系それぞれの特徴、その見破り方をお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
詐欺メールの見分け方〜ウマイ話には裏がある〜
つい先日、下記のメールが届きました。
JCBから、Okidokiポイントでディズニーストアのギフトカードがもらえた?
そういえば、カード会社のディズニーチケットご招待とかに応募したような気もする、、
と一瞬思いましたが、いやいや、そんなことないなと正気に戻り、リンクを見てみます。
URLとしては、おかしくないです。
ただ、よーく見ると、英字フォントが他と比較して若干小さいです。
そこで、マウスポインタをURLの上に乗せます。決してクリックはしないようにします。すると、
リンク先URLが見えました。jcb.co.jpではなく、.cn(中国のドメイン)です。明らかに釣りですね。
実はここまでしなくても、よく本文を見ればおかしいことに気づきます。
通常のフォントは下記の通り、認はつくりが、約はへんが違います。
確認 約
他にもよく見ると、中国でよく使う字体になっています。
昔から、「ウマイ話には裏がある」と言いますが、特殊詐欺も「還付金が戻る」とかで釣りますし、メールでもなにか当たった、という嘘で釣ってきます。
以前のメールでは、「百万円当たった」などと、大きく出てくることが多く、それだと怪しまれるということになったのか、最近は、「大当たり系」から、こういった「ちょっとうれしい系」になっているようです。
詐欺メールかどうかの判断はリンクを確認するのが一番確実ですが、リンクの確認方法は機種によって違ったり、確認するつもりがリンクを踏んでしまうこともありますので、「君子危うきリンクに近寄らず」として、まずは、メール内容をよく読む、おかしなところがないか、そして自分がそういうことをしたのか、よく考えてみるのが良いと思います。
今回は中華系の詐欺メールを取り上げました。中華系は漢字圏であるために、逆に漢字でミスをするというパターンです。そして、中華系の特徴は、「儲け話」です。
欧米系の詐欺メールは、これとは逆で、「コワイ話」です。たとえば、「あなたに残念なお知らせをしなければなりません。あなたのメールは監視されています。」という感じです。表現も欧米風な誇張表現です。
アジアと欧米の違いが如実に表れていますね。
ではまた。