サイボウズパッケージ版終了でクラウド版に移行すると値段が7倍になる!?
インターリンクに入社して以来、10年以上サイボウズに慣れ親しんできた里子です。その後slackなど社内使用ツールは増えましたがやはり軸はサイボウズ。昨年オフィスがなくなり完全在宅勤務になってからはNeWorkなど音声による更に新しい社内コミュニケーションツールの使用も増えました。最初は使い勝手がわからず戸惑うことも多くありましたが、徐々に慣れていきますね。
社外コミュニケーションについて、私はTwitter、FaceBookを使っていますが、最近はあのClubhouseも気になるところです。気になったところで誰からも招待をされておらず使えないことに気がついたので、話をサイボウズに戻しますと、社長がサイボウズから他社へうつることを検討していると知って驚いています。
以下、社長が愛してやまないサイボウズを使い続けるか悩む理由を語っています。
サイボウズパッケージ版終了でクラウド版に移行すると値段が7倍になる!?
当社はグループウェア『サイボウズ Office』を利用して約20年になります。
先月25日、サイボウズから
という発表がありました。
2027/9/30 には、すべてのライセンスが終了しサポートもやめる、という案内です。
サイボウズには、当社が利用しているパッケージ版とクラウド版があり、クラウド版に移行してほしいとのことです。
現在、パッケージ版は継続ライセンス契約をしており、料金表は下記の通りです。35名ですので、50ユーザー版の5年継続サービスを契約しています。5年で224,250円(税抜き)です。
次に、クラウド版の料金は?と調べると、
1ユーザーあたり
スタンダードコース 月額 500円(年額5,880円 2%割安)
プレミアムコース 月額 800円(年額9,405円 2.03%割安)
契約ユーザー数による割引はありません。
当社はカスタムアプリも利用しているため、プレミアムコースが必要で、パッケージ版と比較するため、5年間の利用料金で計算してみます。年額払いを選択したとして税込金額を計算すると、
9,405円✖️35✖️5✖️1.1 = 1,810,462円
パッケージ版は224,250✖️1.1 = 246,675円
なんと7.3倍、156万円高い価格になってしまいます。
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他社のグループウェアと比較した場合、サイボウズが良い点が2つあります。
1つはワークフローという決済、承認システムが入っていることです。他の日本製グループウェアにはあることが多いですが、Microsoft Teamsにはありません。
そして、もう一つ、これが私がサイボウズを愛してやまない理由なのですが、メッセージ機能です。メッセージ機能の中でも2つほど特徴があります。
①表示形式がメール受信箱方式
(新しい順でユーザーやグループ毎ではない)
②メッセージ宛先に追加、削除が可能
まず「①表示形式がメール受信箱方式」ですが、メール受信箱だと、Aさんから一通、Bさんから一通、Aさんから一通の合計三通きていたとすると、上から、
Aさんの二通目のメール
Bさんのメール
Aさんの一通目のメール
と並びます。
Aさんの二通のメールが、違う件についてのメールだった時、混乱することなく返信が可能です。
それに対して、LINEやslackなど、ユーザーやグループ毎にメッセージが表示されるタイプの場合、
Aさんとのやりとりのページに
一通目のメッセージ(例:明日のミーティングの時間変更問い合わせ)
二通目のメッセージ(例:来週ミーティング出席依頼)
というのが並ぶことになります。1つのページの中で複数の話題を進行しなければならなくなり、こんがらがったり、必要な返信を忘れるなどしがちです。
メール受信箱形式が優れていると考えます。
「②メッセージ宛先に追加、削除が可能」については、私の知る限り他のグループウェアでは、同種の機能は実装されていないようです。しかし、これはとても重要な機能です。大袈裟に言うと、これがあるからサイボウズから離れられない、というレベルです。
たとえば、Aさんにちょっと聞きたいことがあって、Aさんにメッセージを出します。すると、Aさんは、「私は半分は答えられるけど、残りはBさんに聞いて」と言ったとします。その場合、宛先追加ができれば、宛先にBさんを追加すれば、Bさんが答えてくれて一件落着となりますが、もし宛先追加できないとなると、Bさん宛にメッセージを送り直す必要があります。
このように、宛先追加、削除ができると、「あ、あの人も宛先に入れておけばよかった」とか「この人は実は無関係だった」という場合に、とても簡単に対応可能です。言葉で説明するのは難しいですが、これは一度使うと、本当にやめられない便利さです。
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値段が7.3倍になってもサイボウズを使い続けるか、それとも便利機能を諦めて他社にうつるか、これから6年間悩むことになりそうです。