W杯グループ2位通過を目指すなら、絶対勝ってはいけないスペイン
FIFAワールドカップカタール2022のグループEの次戦「日本 - スペイン」で、優勢と見られるスペインが“わざと日本に負ける”可能性があるそうです。わざと負けるとはどういうことでしょうか。
前回のW杯では日本代表も「自ら負けを選んだ」と言われ批判された試合がありました。しかし常に全力ではなく、目標をどこに定めるかによって調整することは戦略と言っても良いのかもしれませんね。
さて本当にスペインはわざと日本に負ける戦略で来るのでしょうか。以下、インターリンク社長の考察です。
W杯グループ2位通過を目指すなら、絶対勝ってはいけないスペイン
Yahoo!ニュースに次のような記事がありました。
そこで、スペイン監督になったつもりで、グループリーグ2位通過をするための戦略を練ってみました。
まずは、次の試合の結果でどうなるかをシミュレーションします。
前提条件として、コスタリカは失点が大きいため、得失点差で逆転不可としました。
スペインが2位通過となるのは、全10パターンのうち、3パターンです。1位通過は6パターン、敗退は1パターンしかありません。
細かく見てみましょう。
日本がスペインに勝つと、コスタリカが勝たなければスペインは2位通過となります。ただ、もしコスタリカが勝つとグループ敗退となってしまいます。
日本とスペインが引き分けだと、コスタリカがドイツに勝てば、2位通過、それ以外は1位通過。
スペインが日本に勝つと、スペインは必ず1位通過です。
もし、この記事にあるように、スペインがブラジルを避けて決勝トーナメントに進もうとすると、スペインは日本に勝ってはいけないということになります。
スペインの監督が2位通過を目指す場合、安全策としては、引き分けを狙い、もし、コスタリカがドイツに勝てばラッキーと考える策が考えられます。
もっと大胆に2位通過を狙うなら、日本に負ける作戦が有力です。コスタリカがドイツに勝たなければ、確実に2位通過となります。
スペインとしては、前半は同点にしておく。ドイツーコスタリカもキックオフが同じ時間なので、前半終了時点で、ドイツーコスタリカの様子を見て、ドイツが勝ちそうなら、日本にわざと負ける、という選択肢もありそうです。(スポーツマンシップ的にどうなのか、という問題はさておき)
プロ野球でも、主力を休ませてペナントレースを戦うこともありますし、勝負をしない申告敬遠というのもあります。カタールの日差しの強い中、強行日程を戦う選手のことを考えると、日本戦では無理をしない、という可能性はまったく否定できない、と思うのですが、いかがでしょうか?
日本としては、スペインに勝てれば、決勝トーナメント出場になりますし、引き分けでも可能性はドイツコスタリカが引き分けか、ドイツが勝っても1点差で、かつ、スペイン戦での日本の得点が、ドイツvsコスタリカ戦でのドイツの得点以上なら決勝トーナメント出場です。
もし本当にスペインが2位通過を狙っているとしたら、日本にとってはありがたいことですね。