「ドメインを　用も無いのに　大人買い」
これはインターリンク主催 第6回オタク川柳 16位入選作品ですが、テスラ社CEOのイーロン・マスク氏は、ドメイン「X.com」をPayPalから買い戻したとき、Twitterでこう語りました。

「今は使い道がないけど、僕にとっては非常に思い出深いもの｣
まさに用もないのに思い出のためにドメインを購入しているんですね。今回はそんなイーロン・マスク氏が更に情熱をかけたドメインのお話。

人知の及ばぬ３２ビットの空間に、
名前がついたその日から、
見知らぬあなたと、見知らぬあなたに、
ウェブの糸がつながった
ドメインの織りなす運命を解き明かす
あらたな世界の扉が開かれる
それが、あなたの知らないドメインの.世界

たった1つのドメインに10年と10億円以上を費やしたイーロン・マスク

先進的なテクノロジーと電気自動車に特化した自動車メーカーであるテスラ社と、同社CEOのイーロン・マスク氏は自動車業界を席捲する勢いを見せています。そんな同社でも、tesla.comの取得は容易ではなかったようです。

tesla.com取得以前は、テスラ社はホームページのアドレスteslaMotors.comを使用していましたが、2016年2月、テスラ社はtesla.comを購入。当時、購入金額については非公開としていました。

2018年12月に同氏は、tesla.comを1,100万ドルで購入した、とツイートしています。しかし最近のポッドキャストで同氏は、「自動車を初めて製造して販売するよりもtesla.comを取得する方が時間を要した。だって、このドメインを購入するのに10年もかかって、その費用は1,000万ドル（※約11億4,000万円）もした。」と、より具体的に語りました。

ちなみにアメリカ領サモアには「タウ島」という島全体を太陽光発電とバッテリーでまかなう、テスラの理想を実現した場所が存在します。

※2016年2月の平均為替レートで換算。

参考
Elon Musk Says The Tesla.com Domain Cost Tesla $10 Million And Ten Years