君はフォースを感じたことがあるか ー真青のビーチ伝説ー
機体のお腹を触ることができるのではないかと錯覚するほど頭上スレスレを巨大な飛行機が飛ぶビーチがカリブ海にあります。
そのビーチにあった恐ろしい注意書き看板についてはインターリンクに所属する「どめいん探検隊」が4コマ化しています。
命がけで楽しむマホビーチがあるセント・マーチンについて現地写真・動画も満載にレポートいたします(現地取材は2018年3月)。
君はフォースを感じたことがあるか ー真青のビーチ伝説ー
年齢を重ねると、プレゼントを貰える機会が減っていきます。
幼少期はサンタクロースにお世話になっていましたが、いつしか疎遠に。大きい子どもには厳しい現実です。
さて、“サンタクロース”の語源は、西暦300年頃の教父“セント・ニコラオス”に由来すると言われています。“セント”とは「聖人」を意味しており、彼らの名前は地域や記念日の名称として広く使われています。
例えば、「セント・マーチン」もその1つです。
■セント・マーチンとは
カリブ海のリーワード諸島に浮かぶ島。
1493年11月11日にクリストファー・コロンブスによって発見され、その日が偶然にも“セント・マーチンの日”であったため「サン・マルティン(スペイン語)」と名付けたことが島名の起源だそうです。
現在は、島の半分がフランス領、もう半分がオランダ領という不思議な場所。そのため、それぞれ呼び名が異なります。
・フランス領(語):サン・マルタン
・オランダ領(語):シント・マールテン
※英語表記は「Saint Martin(セント・マーチン)」
こんな映像を見たことがありませんか。
■世界で最も危険なビーチ
セント・マーチンの目玉スポットといえば“マホビーチ”。
ビーチで遊ぶ人々の真上を、飛行機が通過することでお馴染みです。
プリンセス・ジュリアナ国際空港からタクシーで数分。
マホビーチの“Sunset Bar and Grill”に到着しました。
フ●ク船長的なモーガンさんがお出迎え。
店内は陽気な人々で賑わっています。まずは食事を注文。
ピザのメニュー名は、セント・マーチンに離発着する航空会社名が付けられていました。カリビアン・ジョークの洗礼。
待つこと数分。やってきました、ピザ2枚に特大すぎるナチョス!
さらに、海老カツのサンドイッチ。これだけオーダーして約60ドル(食べきれません)。
なんとかお腹にピザたちを押し込み、ビーチを散策します。
おや、飛行機の到着時刻が書かれたサーフボードを発見しました。
まもなく、オランダ航空機(KLM)が来る時間。
ビーチの見物人もマシマシ。
すると、遠くの空から轟音が聞こえてきました。
キターーーーーーッ! こんな巨大な飛行機が頭上に!! とてつもない強風がくるかと思いましたが、意外とそうでもない!
これは日本では味わえない恐怖と熱狂があります。ぜひとも現地で体感を!ちなみに機内からビーチを見るとこんな感じ。
なお、飛行機によっては強風が来る可能性がありますのでご注意を。
『待ってるわ!』by Sunset Bar and Grill のウェイターさん
■ハリケーンの痕
マホビーチでの興奮が冷めやらぬうちに、続いて“グレート・ベイ・ビーチ”へ。
“Philipsburg Market Place”には、お土産の露店があり、その鮮やかな色彩に目を奪われてしまいます。
しかし、ビーチはとても静か。人通りも少ないです。
実は、昨年9月に発生したハリケーンによって、セント・マーチンに限らずカリブ海諸島は大きな被害を受けています。
グレート・ベイ・ビーチがあるフィリップスバーグも半壊したままの商店が多く、それによって観光客が減少しているのかもしれません。
カルティエも強風で飛んできた物が当たったのか、ウィンドウに打痕が。
こちらは、ティファニー。商品は撤去され、店内の清掃が行われているようです。
営業中の店舗もありましたが、やはり人通りは多くありません。
日本も震災からの復興途中ではありますが、カリブ海諸島の復興も願うばかりです。
■フォースと共にあれ
引き続きフィリップスバーグを歩いていると、あやしい建物を発見しました。
「Yoda Guy」って、、、、与田さん?
一歩、また一歩とあやしさを踏みしめながら階段を登ります。
さっそく、ダース・ベイダー卿が戦闘体制でいらっしゃいました。とりあえず敵ではない旨を伝えます。
なんとか室内に入ると、愛くるしい笑顔の男性とマスター・ヨーダが登場。男性のお名前は、ニック・マーレイさん。
お話を聞いてみて驚愕。ニックさんは、スター・ウォーズ旧3部作にて特殊メイクを担当していたのだとか!すごい!!
そう、ここはそんなニックさんが館長を務めている“Yoda Guy Movie Exhibit”という博物館。入館料は10ドル。
スター・ウォーズを始め、数々の映画の資料やコスチュームなどが展示されています。
フィン!「フォースの覚醒」まで網羅。
おっと、サンド・ピープル!
カーボン冷凍されたソロも! 実際に使われたものなのでしょうか。
ところで、ニックさんは旧3部作においてヨーダのパペット制作も行っていたそうです。なるほど、それで“Yoda Guy(意訳:ヨーダの男)”なんですね。
建物の外見とは対象的に、スター・ウォーズのファンならば訪れてほしい素敵な博物館でした。
『フォースと共にあらんことを!』by 受付のお姉さん
■セント・マーチンのクセがすごい
マホビーチでの1枚。「(飛行機の)エンジンからの風で飛ばされるから注意しよう」の看板。最悪は死。
アイスクリームしか売ってくれなそうなマクドナルド。マーケティングのクセ。
サンド・ピープルの上に!剥き出しのエアコン!!世界観のクセ!!!
大音量で音楽をかけ、サンルーフから身を出して踊る男性たち(おそらく旅行者)。地元のタクシー運転手が『あれは、とんでもないクレイジーだ』と言い放つ。大クセ者。
■新たなる希望
セント・マーチンのccTLDは「.sx」です。
本来ならば「.sm(Saint Martin)」で登録されるべきなのですが、すでにサンマリノ共和国が使用しているため、IATA空港コードに合わせた「.sx」が採用されています。
さて、今回は管理会社(レジストリ)への突撃訪問を行いました。
あらかじめ調べた住所へ向かうと、海辺の工事現場に到着。
近辺を探してみると、オフィスらしき場所が。恐る恐る様子を伺ってみると、、ビンゴ!
こちらが「.sx」レジストリの、ルネ・レピーヌさん。『.sxは他のドメインと比べ、まだ多くのドメイン名が登録可能です。今のうちにぜひ取得してください!』とのコメントをいただきました。
ルネさん、突然の訪問にも関わらず、快く向かい入れてくださったことを深く感謝いたします。
確かに、「.sx」は多く使われているccTLDではありません。
そのため、まだ多くのドメイン名を取得することが可能です。そういった意味では、今後需要が増えていくことも考えられ、マホビーチと並びセント・マーチンの収入源になるかもしれません。
ハリケーンによる被害を受けているセント・マーチンにとって、このドメインはいつか「新たなる希望」になることでしょう。
■ 今回訪れた場所
■ セント・マーチンまでのアクセスはこちら
■ .sxドメインの詳細はこちら