8兆円の報酬が高すぎるかどうかでもめる米国と、1億円を越す報酬が高すぎるからと見直させる日本
米国時間の2024年6月13日、いよいよイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に対する560億ドル(約8兆8千億円)規模の報酬パッケージ案が賛成多数で承認されました。米企業のCEO報酬として史上最高額とのこと。このニュースに対して「ウガンダのGDPと同じ金額」「アメリカでも流石に巨額すぎる報酬」「いずれ税金と消費に替わるから問題ない」など日本でも様々な反響があります。ちょうどこの一週間前に、当社インターリンクの社長もブログで日本の産業革新投資機構の役員報酬事例と比較し言及しています。
8兆円の報酬が高すぎるかどうかでもめる米国と、1億円を越す報酬が高すぎるからと見直させる日本
本ブログは、高額報酬がいいとか悪いとかではなく、文字通り「桁が違うなぁ」という感想を述べています。
テスラの創業者 イーロン・マスク氏の報酬が550億ドル(現在のレートで約8兆6千億円)の見込みとなったのですが、裁判所が無効の判断をしたとのこと。
NHK News Web 『マスク氏の約8兆円報酬 米裁判所が“過剰報酬”認め無効判断』
2018年には、現在のテスラの時価総額や売上になるとは誰も思っていなかったのでしょうが、実際にそこまで会社を大きくしたわけで、その時の約束通り、報酬をもらえると思ったら、もらえなくなってしまいました。
裁判所が「No!」と言ったくらいでへこたれるイーロン・マスク氏ではありません。新たに株主提案をして、なんとしても550億ドルを手にしようとしています。
業績連動報酬のようなものなので、これ、一般社員だったら本当にひどい話ですよね。自動車百台売ったら、ボーナス100万円と言われて契約書まであるのに、百台売ったのに払ってくれないわけですから。
さて、これで思い出すのが、日本の産業革新投資機構の役員報酬です。
ちょうど、テスラが巨額報酬パッケージを決めた2018年のことですが、
イーロン・マスク氏の8兆6千億円は10年間の報酬総額ということらしいので、年収にすると8600億円になり、1億円の8600倍です。桁違いも桁違い、4桁(1万倍)近く違います。
巨額報酬が承認されるのか、されないのか、テスラの株主総会はいよいよ1週間後、6月13日です。