失効したビットコイン関連ドメインの価値は500万円以上だった
人は毎日何かを選択しながら生きています。選択するということはその一方では何かを失っていて、もちろん捨ててよかったものもありますが、失ったものが後に思いもしない大きな価値あるものに変貌することもあります。
ドメインも同じように失ったものの価値が爆上がりすることがあるようです。今回はそんなドメインの世界のお話しです。
失効したビットコイン関連ドメインの価値は500万円以上だった
約572万円の価値があったのに、廃止してしまったドメインをご存知ですか?
それは「bitcoin.xyz」です。「bitcoin.xyz」は2016年8月、ビットコインの国際市場におけるリアルタイムの統計、為替レート、証券会社のピアツーピア取引、最新ブロックチェーン情報などを提供するサービスを開始。FacebookやTwitterで約30万人にフォローされていました。
2022年7月2日、Namecheapで開催された「bitcoin.xyz」に関するドメインオークションは42,501ドル(約572万円※)で終了。
このドメインは一度廃止されてましたが、レジストリは「特に人気の高い文字列であるプレミアムドメイン」に設定し、オークションによって価格を決めることになったのです。
入札はオークション終了の残り1分まで15,001ドル(約202万円※)でしたが、最後の最後で入札額が競り上がり約572万円で取引されました。
「.xyz」は暗号資産やブロックチェーン等Web3ビジネスで人気があり、ビットコインは最も人気のある用語の1つです。
その一方で、ドメインの取引額も暗号資産の価格変動に影響されやすい傾向があります。
オークションが開催された2022年7月2日はビットコインの価格暴落で、1ビットコイン=256万円でした。もし3ヶ月前の2021年4月2日なら1ビットコイン=562万円だったので、ドメインはもっと高く売れたかもしれません。
「bitcoin.xyz」の所有者がドメインを廃止しないでオークションにかけていたら儲かっていたのに、価値のあるドメインを失効させてしまった可哀そうな話でした。
※2022年7月のレート。1ドル約135円。
参考
Bitcoin.xyz auction ends at $42,501
Cryptocurrency information hub Bitcoin.xyz develops large social media following of Bitcoin enthusiasts