IGF2018 フランス マクロン大統領の演説
2022年4月24日に行われたフランス大統領選の結果、現職のエマニュエル・マクロン大統領の続投が確実となりました。
マクロン大統領と言えば、24歳年上の妻ブリジットとの世界中(の一部)を熱狂させたラブストーリーが思い出されます。出会いはマクロン大統領が14歳の時、同級生の母親で教師だったブリジットと出会い17才で愛の告白、一時は両親によって引き裂かれるもその愛を貫き、離婚したブリジットと29才で結婚。ブリジットの娘たちは大統領選でも前線に立ってマクロンのため奮闘したと言われています。
これはフランス映画ではなく現フランス大統領の現実です。ついつい政治とはあまり関係ない部分にばかり興味を引かれてしまう俗な自分を恥じつつ・・・
元デジタル大臣でもあるマクロン大統領のIGFでの演説をインターリンクの社長がパリ現地で聞いた当時2018年の感想を以下ご紹介します。
IGF2018 フランス マクロン大統領の演説
IGF(インターネットガバナンスフォーラム)2018が、フランス パリのUNESCOで11月12日より開催されています。
昨年ジュネーブに引き続き2回目の参加をしています。
12日午後には、オープニングセレモニーがあり、そこに、フランスのマクロン大統領が来て、演説をしました。
通常、こういう場でのスピーチは、
インターネットは日々重要性を増している
IGFのみなさんの努力に敬意を表したい。
今後も頑張ってくれ。
くらいで終わるのですが、今回は違いました。
原稿に目を落とすことはあまりなく、マクロン大統領の長時間の演説を、私の独断と偏見でまとめると、
私たちが望むインターネットは、フリー、オープン、セキュアなものである。
残念ながら現状そうなっていない。
世界の国の中には、インターネットを政府がコントロールしている国もある。
自由の名の下に、私たちは自分たちで必要な規制を作っていかなければならない。
IGFは、多くの議論をしているが、成果はあまりない。しっかりしてくれ。
と、IGF参加者、特にIGFの幹部には耳の痛くなる話でした。
マクロン大統領、一切笑いを取ることもなく、かなり熱の入った演説で、私の考えと違う点も多々ありましたが、たしかな見識を持った立派な大統領だと感じました。
マクロン大統領の演説は、各所に上がっていますので、詳細についてはそちらをあたってください。
上記はマクロン大統領の話した内容の要約ではなく、あくまで私の感想です。
それにしても、フランス革命をし、自由の女神をアメリカに送った国の大統領が、自由の名の下に、と発言すると、インパクトすごいですね。
個々のセッションについてこちらで報告しようと思っていましたが、個々のセッションの内容など、どうでもよくなってしまう、破壊力のある演説でした。