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バッテリーを買う時には、廃棄のことも考えよう!

捨て方がわからず、面倒でそのままずっと家にある物はありませんか。別れ方がわからず、惰性でそのままずっと家にいる同棲相手のように。
意外と捨てるのが面倒で大変なバッテリーを賢く破棄する方法について、インターリンク社長がまとめました。
捨てるのにもお金がかかる場合があります。環境のためにも、物は捨てる時のことを考えてから買った方が良さそうですね。

バッテリーを買う時には、廃棄のことも考えよう!

今日は、バッテリーの話です。

iPhoneやAndroidの充電用にモバイルバッテリーをみなさん持っていると思います。家電量販店に行くと、ずらーっと並んでます。

防災関連グッズのコーナーに行くと、モバイルバッテリーより大きい、ポータブル電源も最近はよく見かけるようになりました。

さて、モノを買う時に、「捨てる時はどうしよう?」とは、あまり考えませんが、バッテリーは意外と捨てるのが大変です。そのあたりを簡単にまとめました。

1 モバイルバッテリーは、JBRC加盟メーカーのものを買え!

「JBRCって何だよ?」っていう声が聞こえてきそうですね。JBRCのホームページから抜粋しますと、

私たちの身の周りのあらゆる生活場面で活躍している小型充電式電池。小型充電式電池に使われている金属はニッケル、カドミウム、コバルトなどといった希少資源です。
JBRCはこうした資源を大切に使うことを提案し、小型充電式電池のリサイクル活動を推進しています。

という団体です。

この団体に所属している会社の電池は無料で回収してくれます。

会員一覧を見ると、Anker JAPAN、エレコム、バッファローなど主だったところは入っているので、安心です。

会員企業のバッテリーであれば、”電気店や、スーパー、ホームセンター、自転車店などの小売販売店や、自治体施設などの「排出協力店」にお持ち込みください。無料で回収しております、全国の協力拠点はJBRCホームページ『協力店・協力自治体検索』ページよりご覧いただけます。”とのことです。

安いからとよくわからないメーカーの製品などを買うのは、環境のためにもやめたほうがいいですね。


2 ポータブル電源(バッテリー)は、自分で自治体に連絡して処分が基本だが、メーカーが回収窓口を用意していることもある

私のイチ推しはAnkerです。なぜかというと、回収窓口を用意してくれています。こちら

ただ、よーく読むと、「お住まいの自治体にて廃棄可能な場合、自治体での廃棄をお願いいたします。」とあります。

つまり、自治体で廃棄してもらうのが基本ということのようです。

私はAnker以外にも、JVCケンウッドの下記のものも持っています。

そこでJVCに問い合わせたところ、下記のように丁寧な返信をいただきました。

ポータブル電源の廃棄ですが、廃棄物処理法の規制により、ご家庭で使用された一般廃棄物の回収、廃棄は自治体、または自治体の認可を受けた廃棄物取扱い業者が行う事になっていますので、誠に申し訳ございませんが、弊社では廃棄物のお取扱い(回収、廃棄)が出来ません。なお、弊社への宅配便などでの廃棄物送付も同様に規制対象です。何卒、ご了承賜りますようお願い申し上げます。

(中略、自治体への連絡方法など詳しく書いてあった)

自治体様や販売店様でお引き取り(廃棄)が出来ないときは、弊社カスタマーサポートセンターへご相談をお願いいたします。お客様には大変お手数をお掛けいたしますが、よろしくお願いいたします。

どうやら廃棄物処理法でいろいろと面倒なことになっているようです。つまり、新品は宅配で送れるが、廃棄する場合は宅配不可とか、認可事業者しか取り扱えないというような決まりがあるようです。文面から察すると、もし自治体、販売店で引き取らない場合は、引き取ってくれる可能性がありそうです。

なお、この製品はJackery社のOEMと思われます。ちなみに、JVCケンウッド社はJBRC会員ですが、Jackery社を検索しましたが、どうもJBRC会員ではないようです。会員であってもなくても、どちらにしてもJBRCで回収してくれないので、会員である必要はないのかなとも思いますが、気にする方はJackery製とまったく同じと思うので、JVCのものを買った方が良さそうです。

と、ここまで来て、私に大きな疑問がわきました。

それは、どこからどこまでがモバイルバッテリーで、どこからポータブル電源なのか?ということです。

そこで、Anker社の下記 PowerHouse100について、これが回収対象かどうか、JBRCに問い合わせました。

Anker Power House 100
約201 × 120 × 31mm 重さ 約862g

というものです。Anker社のページ上は、ポータブル電源ということになっていますが、機能的には普通のモバイルバッテリーと変わりません。航空機内にも持ち込めるそうです。

回答は………………………………ポータブル電源なので回収不可!

ということでした。形状的にも機能的にもモバイルバッテリーだと思うんだけど、一体どういう線引きなんでしょう!?

モバイルバッテリー、ポータブル電源の進化に法律の方が追いついていない感じがします。法律が追いつかない、というのは、インターネット界隈ではよくある話なので、廃棄物処理法も多少見直しが必要なのではないかと思った次第です。

それと、ポータブル電源もJBRCで回収してくれるようになってほしいです。